5月1日 四万十満喫

 昨晩は早く寝たということもあって、今朝は5時頃起床。モーニングコーヒーを仕入れに自販機までブラブラと歩いていると、今まさに太陽が昇ろうとしているので、仕入れた缶コーヒーを片手に海岸まで行き日の出を眺めながらのんびりとした時間を過ごす。

種崎海岸から見た日の出 宇佐大橋 横浪半島の眺め

 7時頃には撤収も完了し出発。横波半島を通り須崎へと向かう。横波半島では明徳義塾の送迎バスとすれ違い、今日も平日なんやなぁと実感する。1時間も走ると須崎市の別格札所・大善寺へ到着。大善寺は道路に面して大師堂があり、大師堂の裏の小さな山の上に本堂は建っている。本堂へは小さなモノレールを使って登ることができると聞いていたので、そんなに大変な距離を登らないといけないのかと思っていたら、案外、簡単に本堂に到着。ちなみにこのモノレール、往復で300円かかるとのこと。本堂でお参りを済ませて、また、下に降りてモノレールの乗り場にもなっている事務所で納経を戴く。納経を戴いたときに、納経所のおばちゃんに住職が毎日、護摩を焚くときに使っているという塩の小袋を戴いた。「オートバイは危ないから、朝、出発する前にでもひとつまみ体に振りかけて、安全にお遍路を続けてください」とのこと。単車=危ないという発想には少し引っ掛かるものもあったのだが、純粋に心配してくれたことと思いありがたく戴きました。ところで、このお寺は通称・高野山というらしいのだが、この小さなお寺のどこを見てこういう通称になったのかは未だに謎のままである。


別格五番 大善寺からの眺め

次は、窪川の岩本寺へと詣る予定なのだが、その前にちょっと寄り道して四万十源流点へと向かうことにした。須崎からは国道197で西へと走り、道の駅ゆすはらで小休止を取ってから県道に入り北へと向かい源流点へ。県道から分岐して源流点の手前3〜4km程度はダートになるが、フラットで走りやすい道。実際、CB1300やZZR1100も入ってきていたし。バイクを停め、近くにあった看板を見ると「源流点まで徒歩25分」と書いてある。しかし、実際に歩いてみると、15分もかからずに源流点へと到着できた。源流点で記念撮影をしてからバイクのところへと降りると、ちょうどVanVanに乗ったおっちゃんが出発準備をしていた。少し話しをしてから2台でほぼ同時に出発。前がVanVan、後ろが私。さすがにペースは遅かったが、ダート区間は少しやし、下り坂で無理に追い越しをかける必要も無いかなと思い、少し距離を取りつつ後ろを付いて走っていた。ダートに慣れてきたのか、VanVanのペースが徐々に上がっていき、なかなかやるなぁなどと思いつつ後ろを付いて走っていると、少しきつめの右カーブであまりスピードを落とさずに進入していくので「えっ!そのペースで曲がれるの?」って思った瞬間、案の定、VanVanがフロントから滑って転倒。一瞬、そのままがけ下?って思ったけど、なんとかギリギリセーフ。良かったぁ。おっちゃんもバイクも無事なようなので一安心。バイクを起こすのを手伝ってお別れしました。もしかしたら、後ろに私がいるのがプレッシャーになっていたのかな?だとしたら悪いことをしたなぁ・・・。

船戸集落の棚田 四万十源流点の碑 四万十源流点

 次の札所のある窪川へ向かうには県道19で南下するのが最短と思えるのだが、ちょっと林道へと入りたかったので、再び国道197へと戻り少し西へと走り、国道439を左巻き。そして??林道へ。この林道、全体としては路面はよく整備されているのだが、所々、新しく入れたバラスが浮いていて滑りそうで怖いこと・・・。とりあえず、転倒することもなく無事林道を通過して窪川へと向けて四万十川沿いに走る県道19で沈下橋などを横目に見ながら南下する。

四万十川の沈下橋 第三十七番 岩本寺

 岩本寺で参拝を済ませ、素直に次の札所、足摺岬の金剛福寺へとは進まずにまたまた寄り道。四国に来たらやっぱり与作を走らねばということで国道381で四万十川沿いに西へと走り道の駅・四万十大正へ。そこで南へと進路を変更して国道439、通称・与作へと入り中村を目指す。この大正〜中村間は途中までは相変わらず1車線状態。ある意味、四国らしいこの国道を堪能して四万十川河口の街・中村市へ。中村市では、まずは行動資金をおろすために中村郵便局へと立ち寄った。単車を停めて何気なく西の方を見ると、小高い山の上に天守閣が見える。中村は何度も通っているが、お城があるとは知らなかったなぁ。

国道与作 佐田沈下橋 三里沈下橋

 当初の予定では、このまま南下して足摺か竜串あたりのキャンプ場を予定していたのだが、地図や道の駅で入手した観光パンフを見ると、どうもそのあたりのキャンプ場は料金の高いオートキャンプ場になってしまっているらしい。先を急ぐ旅でも無いので、このまま南下せずに四万十川沿いに遡り適当なキャンプ場を見つけることに予定変更。昔、四国をキャンツーしたときには足摺にショボイけど無料のキャンプ場があったんやけどなぁ・・・。今の地図には載ってないから廃止になったんだろうか?
 中村からは県道340で佐田沈下橋、三里沈下橋などを見物しながら四万十沿いに北上し、そのまま国道441へと入り四万十川の流れを左に見ながらあらかじめ地図でめぼしを付けて置いた西土佐村にある四万十ひろばキャンプ場へと向かう。なぜ、このキャンプ場を選んだのか?それはこのキャンプ場のすぐ横に温泉マークがあったからなのでした。実際に行ってみるとなかなか当たりのキャンプ場でした。まず料金が350円と許容範囲内であり、コインランドリーもあるし(これはちょっと高め)、すぐ近くのヘルスセンターの温泉も湯船は小さいものの315円とリーズナブル。そして、キャンプ場の脇の橋で川を渡ると村役場のある村の中心部なので商店も多く買い出しにも困らないという好条件。


四万十ひろばキャンプ場

 さて、このキャンプ場にはちょっと早めの4時頃に到着。早速テントを設営して、一昨日の雨の為にまだ湿っている荷物を干してから、川を渡ったところにある商店へと晩ご飯の買い出しに出かけた。看板を見るとお肉屋さんのようなのでおいしいコロッケが手に入らないかなと思って入ったのだが、中は小さなスーパーという感じで日用雑貨から食料品まで何でも置いてあるという感じ。目当てのコロッケを求めて肉売場へと行ったのだが、残念ながらすでに売り切れ (T_T) 。諦めて総菜コーナーで何かいいものないかなと見ていると、鰹のたたき\250を発見。やっぱり高知に来たらこれを食べないとということで即決。ただし、高知で上がった鰹かどうかは分かりませんが。そのほかに数点仕入れてから、温泉にはいるためにヘルスセンターへ。ここのお風呂の洗い場は3人も入れば一杯になってしまうという程度の小さめの風呂だったのだが他に誰も入っていなかったのでゆったりと体を伸ばすことができたので合格。安いから仕方ないかもしれないのだが、石鹸やドライヤーがないのがちょっと不満。まぁ、石鹸のたぐいは持っているからいいんやけど。風呂を出てからロビーで缶ビールで一服。やっぱり風呂上がりのよく冷えたビールは最高やね。ここからキャンプ場まではほんの2〜300mほどなので、濡れた髪の毛でヘルメットをかぶりたくなかったので、そのままキャンプ場へ。ここは、私有地の中で公道ではないと信じて・・・。
 キャンプ場に戻ると何人かのライダーさんがテントを張っていたが、皆、それぞれ距離を取って張っているので今日も宴会は無さそうな雰囲気。残念。

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