4月29日 播磨〜日和佐

 久しぶりのロンツーに興奮していたのか、何故か早く目が覚めてしまい7時出発予定のはずが6時半に播磨町を出発する。第2神明、淡路鳴門道と高速を走り継ぎ一気に四国を目指し、1時間後には鳴門北ICから四国の地に足を踏み入れた。さぁ、いよいよ四国ツーリングの始まりだぁ!


小鳴門橋

 小鳴門橋を渡り、鳴門競艇場を横目に見て国道28号で鳴門市街へ。そこから県道12号を西へと走り四国八十八カ所の第一番札所霊山寺に到着したのは8時過ぎ。さぁ、巡礼を開始するぞっということで、ここで白衣を装着。お遍路さん仕様に変身。このお寺に来るのは、八十八カ所発願のとき、結願後のお礼参り、そして今回と三度目となる。慣れたお寺なのでテキパキとお参りを済ませ、出発。ここからしばらくは2〜3kmおきに八十八カ所の札所が続く。第二番極楽寺、第三番金泉寺、第四番大日寺、第五番地蔵寺と次々クリアーしていく。これらのお寺の中では比較的距離があるのが金泉寺と大日寺の間である。3kmほど気持ちのいい丘陵地帯の道を走ることができる。この気持ちのいい道を右折して「あれっ?」と思っている間に大日寺に到着。なにが「あれっ?」なのかというと、以前来たときはここは一車線の狭い道だったのが今回は、完全に2車線化されており、どこで狭くなるんだろう?って思いながら走っている間に大日寺に到着してしまったからだ。次に行った地蔵寺は山門をくぐったところにある銀杏の大木が印象的なお寺。本堂でのお参りを済ませて、銀杏の木の脇を通り大師堂へと歩いているとおっちゃんが近付いてきて、何か手渡してくれた。何かな?と思って見てみると小石にだるまさんの絵が描いてあった。今回の旅で初めてのお接待だった。

第一番 霊山寺 第二番 極楽寺 第三番 金泉寺
第四番 大日寺 第五番 地蔵寺

地蔵寺から少し大日寺の方へと戻り、先ほどの気持ちのいい丘陵地帯の道をさらに西へと走ってから、山へと入る。別格霊場の第一番札所はこの山の上にある。一車線のタイトな山道をグイグイと登っていくと左手に山門が見える。ここでちょっと寄り道して記念撮影。ここから歩いて大山寺まで登ってもよいのだが、とりあえず単車で行けるところまで行ってみようと思い、また、車道に戻りしばらく登ると大山寺寺務所横の駐車場に到着。大山寺も本堂前にある銀杏の木が印象的なお寺。ガイドブックを見ると、秋には一面、黄色い絨毯のようになるらしい。大山寺の参拝を終え、山を降りて、先ほど通った地蔵寺の前を通り、次の別格札所・童学寺へ。このお寺は、弘法大師が子供のときにここで勉強をしたことに寺号を由来している。境内には藤の花が咲き乱れて綺麗なんやけど、その花のまわりには蜂が飛び交い、藤棚の下には長く居たくないような感じでした。

別格一番 大山寺 別格二番 童学寺

 童学寺の次は、別格3番札所・慈眼寺へ。ガイドブックでは一旦、徳島に戻ってから勝浦川沿いに戻るルートになっているのだが、そのルートじゃ回り道だし面白くないってことで、地図でルート検討。県道20で神山へ抜けて、そこから野間殿川内林道で剣山スーパー林道へ入れば、上勝へ抜けれるやん。ということで、神山町で国道438を横切り、野間殿川内林道へと入ったつもりなのだが、迷いに迷ってピストン林道を行ったり来たり・・・。

 結局、スーパー林道への道は見付けることができなかったので、仕方なく国道438へ。もう少し西へと行って、悲願寺の前を通ってスーパー林道というルートも考えたのだが、スーパー林道はこれまでに何回も走っているんで無理に走ることも無いかと考えて、国道を東に走り佐那河内村へと入ったところで国道を離れ、林道に入り進路を南に。旭ヶ丸という山を越えて慈眼寺へと向かうことに。この道はほぼ1車線で所々、ダートも残るという感じ。慈眼寺は穴禅定で知られているお寺。この穴禅定というのは、数百メートルの洞窟の中をくぐるという修行のことらしい。非常に狭い洞窟らしく、ちょっと興味もあっったのだが、時間の都合で今回はパスして朱印だけ頂く。慈眼寺から少し下って潅頂の滝へ。落差60mの明瀑とのことだったのだが、行ってみると今は水量が少ない時期なのかショボイ滝という印象・・・。本当はもっと良い滝なのかな?


潅頂の滝
(別格三番 慈眼寺近く)

 今日の札所巡りはこれにて終了。次は四国最東端・蒲生田岬へと向かうことに。県道16から県道22と東へ走り継ぎ阿南へと抜ける方が確実に早いのだが、それじゃあまり面白くなさそうなので逆に県道16号を東へと走り月ヶ谷温泉へ。月ヶ谷温泉では勝浦川の上に鯉のぼりが渡してある。最近、この時期にはこういうことをしているのをよく見かけますね。月ヶ谷温泉には立ち寄らず、そのまま南下して美杉峠へ。早朝なら雲海が見渡すことができる場所らしいのだが、既に2時半過ぎ。当然、そんな風景は見ることは出来なかったのだが、四国の山深い風景はなかなかの物でした。峠を下り、県道291で鷲敷へ。鷲敷からは国道195で阿南へ

月ヶ谷温泉 美杉峠

 国道195沿いには何カ所か88カ所の札所があるのだが、今回はパスして一路阿南へ。阿南の市街へと入る手前の峠を越えると、正面に橘湾火力発電所の煙突が見えてくる。この高さ200mのコンクリート煙突、実は私が作りました。といっても下請け会社の監督としてですけどね。


阿南 橘湾火力発電所

 橘湾を横目に、国道55から離れ県道26から県道200で蒲生田岬へ。県道26の間は、1.5車線のまぁまぁの道なのだが、県道200に入ったとたん1車線の道へ。このころから雲行きも怪しくなり、私の到着前には雨が降っていたようで路面も所々濡れている。何とか持ってくれよ〜と考えつつ蒲生田岬へ。蒲生田岬は四国最東端といっても全く観光地化されて無く、訪れるのは釣り客だけという感じの場所。逆にそういう寂れた感じ場所の方が端っこに来たなぁって感じがして好きなんですけどね。蒲生田では灯台まで登り、記念写真を撮って早々に出発。


四国最東端 蒲生田岬

 この蒲生田岬を境にして徳島の天気は変わるということを聞いたことがあるので、なんとか雨が降る前、暗くなる前にキャンプ場へと着きたいと考えながら県道26号線で由岐町を経由して日和佐を目指す。本当は県道200でまっすぐ国道55号へと向かう方が道がよいので早いのだろうが、それだと単なる移動になってしまうので、あえて道の悪い由岐町ルートを選択。困ったことに、こういう狭い田舎道って好きなんですよね〜。途中、由岐町で給油してから今日の宿泊予定地、恵比須浜キャンプ場に無事到着したのは6時頃。何とか雨にも降られず、まだ明るい内に到着できました。めでたしめでたし。


日和佐 恵比須浜キャンプ場

 キャンプ場には既に2張りのソロツーリスト風のテントがあったのだが、あいにく留守のようで、程々の距離を取って私もテント設営。ほぼ、テントを設営したときに宇都宮ナンバーのCB750が到着。先客の一人で、お風呂に行ってたらしい。しばらくしてもう一人の先客、神奈川から実家の北九州へと移動中のVmaxさんも到着。日も落ちようかというときに名古屋のApeに乗ったお兄ちゃんが到着。夜はこの面々での宴会となった。色々な話題で盛り上がっていたのだが10時過ぎには、心配していた雨が降り出し宴会はお開きになり、おやすみなさ〜い。
 夜になると雨風が強くなり出し、その音でふと目を覚ますと、いきなりテントのフライシートが飛んでしまう・・・。慌ててテントから飛び出し急遽、フライを張り直し、ペグの上に石を上に乗せて飛ばないように補強してふたたび就寝。でも、風雨の音で夜中に何度も目を覚まし、あまり寝ることができない散々な一夜でした。

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