4日目(8/5):龍飛崎へ

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 この日は、朝から雨がちの一日。まず、下北半島を南下し、七戸から奥入瀬へと向かう。奥入瀬の手前に八甲田山近辺の観光案内板があったので、それを見るのと休憩を過かねてバイクを止める。その看板を見ると、この間、自衛隊の事故があった「ガス穴」が危険個所として新たに張られていた。こんな、人家のそばだったなんて・・・。
 来る前まで持っていた奥入瀬に対するイメージは、山奥の人は簡単には入れないような場所という感じだった。奥入瀬っていう漢字の雰囲気がそんな気にさせたのかな。でも、実際に来てみると、渓流沿いに観光バスがバンバン走っているとは・・・。奥入瀬の渓流自体は、このところの雨のためか、泥色の濁流が流れていて、残念。しかし、渓流沿いの道は、交通量が多いものの、いつか、ガイドブックで見たことがあるような緑のトンネルの中を走り抜けるなかなか雰囲気の溢れる道。雨に濡れているからか、木々の緑も鮮やかになり、これで車が少なければ、最高の道。奥入瀬から、滝ノ沢峠まで十和田湖の南側を十和田湖の景色を眺めたり、乙女の像に寄り道しながら走る。

奥入瀬

奥入瀬渓流

 十和田湖からは、国道を走り継ぎ、八甲田の西側を走り、そこから、北側の道を回り込み雪中行軍遭難者像の方へと向かう。八甲田山は、あいにく厚い雲に覆われその姿を現すことはなかった。この辺りの道沿いには、あちこちに八甲田山で遭難した旧陸軍に関する場所を示す看板が立つ。夏場に来ると、こんな道路のすぐわきで・・・って思うような場所ばかり。でも、冬に来れば、すごい場所なんやろうなぁ。さっき書いたガス穴もこの近所らしいし、自衛隊、旧陸軍にとっては、この辺りは鬼門なんだろうか?

八甲田山

八甲田山

 八甲田山をあとにし、青森市へと向かう。予定では、青森に着いたらそこでテントを張り、ねぶたで跳ねようと思っていたけれど、青森に着いてみると、再びの土砂降り。こんな天気じゃねぶたに出てもしょうがないかなぁと思い、青森市内を通過し、津軽半島の東海岸を龍飛崎へ向かい北上する。津軽半島を北上し、陸奥湾から津軽海峡へと出る頃には、天候はさらに荒れだし、コーナーを抜けると、バイクが止まってしまうんじゃないだろうかと思うほどの強い向かい風に見舞われる。高野崎のキャンプ場を覗いてみるが、テントサイトが吹きさらしの場所なので、今日みたいな風の強い日には、ここでのキャンプは無理と判断し、龍飛に向かい再出発する。龍飛に向かう途中に青函トンネルの入り口を見物し、このトンネルを抜けると北海道なんやなぁと思う。ハイカを落として超貧乏になってなかったら、津軽海峡を越えるつもりやったのになぁ。
 三厩村にはいると、国道を越える歩道橋に「今日も風が元気です」という内容の横断幕が掛かっているのを目にし、元気すぎる!と文句をたれながら進む。龍飛崎に着いた頃には、風も幾分弱まり、空も明るくなってきていた。津軽海峡冬景色がバックに流れる展望台からは、かすかに北海道の島影が見える。相棒アルティ(アルティシアの愛称)にいつか渡ろうなと話しかけ、灯台を見物したあと龍飛崎野営場へと向かう。キャンプ場の管理人の話では、昨日はもっと風が強かったとの話。風をよけるために炊事場の建物の陰にテントを張り、寝る。

階段国道

国道339号線 階段国道

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