3日目(8/4):本州最北端

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 国道338号線で、下北半島を北上し、尻屋崎を目指す。
 尻屋崎の白亜の灯台は、寒立馬が遊ぶ牧草地に先に凛として立っている。そこにある石碑に記させた本州最涯地の言葉通りの場所である。このあとに行く大間崎よりよっぽど雰囲気がある。今まで行った岬の中でベスト3に入るお気に入りの風景。ここで、しばらく最果ての空気を味わってから恐山を目指す。尻屋先からむつへと近付くにつれ、だんだん雲行きが怪しくなってきて、むつ市内に入るととうとう本降りになる。通り雨のようなので、むつ市内のイベント会場のようなところで雨宿りする。30分ほどすると、雨はやみ、恐山へと向けて再出発。
 恐山は、まだ、空にはどんよりとした雲が低く垂れ込み、その雲が恐山の荒涼とした景色を引き立てていて、いかにも恐山という雰囲気を醸し出していた。恐山ていうと、イタコの口寄せっていうイメージで、行けば、その辺りにイタコがたくさんいて口寄せをやっているのかと思っていたけど、実際に行ってみるとイタコの姿は見えなかった。残念。

本州最涯地 尻屋崎灯台

尻屋崎灯台

 恐山からは、奥薬研には寄らず本州最北の鉄道駅があるという大畑を通り、そこから「大間道 むつはまなすらいん」(国道279号線)で大間崎へと向かう。大間崎へ向かう途中で、昨日一緒にキャンプしたカタナの先生とすれ違う。ピースサイン。大間先は、いわゆる岬のような先端に来たという感じがあまりしないところだった。確かに、本州最北端の碑が建ち、沖には、灯台も見えるけれど、やっぱり岬と言えば、断崖にそそり立つ灯台というのが一番いいね。

本州最北端 大間崎

本州最北端 大間崎

 大間崎からは、「海峡ライン」(国道338号線)を南下して仏ヶ浦へと向かう。ここは、久慈で出会った、エリミネーターの兄ちゃんのお薦めスポットの一つ。駐車場から、海岸までは、100mほどの高度差を歩いて降りないといけないけれど、そこで、しんどい思いをした分、海からそそり立つ奇岩の数々がすばらしい。
 今日は、下北半島の最西端の脇野沢村にある貝崎園地キャンプ場に泊まろうと思い九艘泊の集落へと向かう。そこにあった観光案内板によると、そのキャンプ場までは、バイクを置いて歩いていかないといけないみたいで、その上、その道はなんだかほとんど人が通っていないようなので、行ってもキャンプ場が泊まれるような状態かどうか怪しいので別のキャンプ場を探すこととする。行くときには気づかなかったけれど、九艘泊から戻るときに沖合に鯨のような形をした島を見つける。勝手に鯨島と命名し、写真を撮ったりしながら進む。あとで、地図を見ると鯨島ではなく鯛島という名の島らしい。やっぱり、昔の人もよく似たことを考えるもんなんだなぁ。

くじら

鯛島

 脇野沢村から、再びむつへと向かう途中に何カ所かキャンプ場の看板を見かけた気がしたけれど、なんか、もうちょっと走りたい気分になってむつまで走り続ける。むつ市内で信号待ちをしていると、道路脇の駐車場でねぶた(ねぷた?)の準備をしているのを見かける。東北ではそういう時期なんやなぁ。ところで、以前から疑問に思っているんやけど、「ねぶた」と「ねぷた」の違いって何?知っている人がいたら教えて欲しいなぁ。この日は、結局横浜町まで南下し、はまなす公園キャンプ場にテントを張る。このキャンプ場は、まわりに農場があるみたいで、プーンと家畜の臭いが周囲に漂う。臭いに敏感な人やとここではよう泊まらんやろうなぁ。まぁ、そんな人は、はなからキャンプなんかしないか。

むつ

むつ

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